愛玩動物
2007.08.20 Monday
部屋に入ると、足元を何か小さなものが駆け抜けていったから驚いた。
「うわ、何?」
「ああ、ハムスター」
ヤツはそう言って、部屋の中を見回す。
「お前が来たから驚いたのかも。どっかに隠れてると思う」
「へぇ。放し飼いしてんの?」
「はぁ? 放し飼い?」
意味がわからないと顔全体で訴えるヤツを見て、室内だと放し飼いって言わないんだっけ、と俺は言い直す。
「カゴとか入れないのか? 家の外に逃げたりしないわけ?」
「逃げるわけないだろ? ここが彼の家なんだから」
「ふーん、すごいな、頭いいんだ」
「お前んとこにもいるだろ? ハムスター」
「いや、いない」
俺がそう言うとヤツは、ええええっ、と大声を上げる。
「じゃ、お前誰に飼われてんの?」
「って、お前ハムスターに飼われてんのかよ?」
「皆そうだと思ってた。で、お前は?」
「俺はママ」
「うわ、何?」
「ああ、ハムスター」
ヤツはそう言って、部屋の中を見回す。
「お前が来たから驚いたのかも。どっかに隠れてると思う」
「へぇ。放し飼いしてんの?」
「はぁ? 放し飼い?」
意味がわからないと顔全体で訴えるヤツを見て、室内だと放し飼いって言わないんだっけ、と俺は言い直す。
「カゴとか入れないのか? 家の外に逃げたりしないわけ?」
「逃げるわけないだろ? ここが彼の家なんだから」
「ふーん、すごいな、頭いいんだ」
「お前んとこにもいるだろ? ハムスター」
「いや、いない」
俺がそう言うとヤツは、ええええっ、と大声を上げる。
「じゃ、お前誰に飼われてんの?」
「って、お前ハムスターに飼われてんのかよ?」
「皆そうだと思ってた。で、お前は?」
「俺はママ」
第69回タイトル競作【選評】○△△
製品カタログ「スプーントウド」収録。







